クレジットカードの審査で使われる「喪中」の意味は、クレジットカードの新規作成を申し込んだ人物の氏名が、ブラックリストに登録されていることを意味します。ただし、具体的にブラックリストというリストが存在するわけではありません。「ブラックリスト」は通称です。

具体的には、複数の信用情報機関が存在するのですが、クレジットカードのショッピング利用の際、61日以上銀行引き落としができなかったり、リボルビング払いが61日以上延滞されると、これら信用情報機関のブラックリストに登録されてしまいます。そして、クレジットカード会社への支払いを完了したあとも1年間は、ブラックリストに登録された状態となります。

他には、消費者金融や銀行の住宅ローンや車のローン、カードローンなどの借金返済を延滞した場合にも、ブラックリストに登録されます。そして、借金を返済することができずに債務整理を実施した場合にも、信用情報機関のブラックリストに登録されます。具体的には、裁判所に自己破産や個人再生を申し立てた時点でブラックリストに登録されますし、任意整理などの債務整理を申し込んだ場合にもブラックリストに登録されます。

また、割賦購入の契約形式で携帯端末の購入をした場合に、支払いを61日以上延滞した場合でも信用情報機関のブラックリストに登録されます。さらには、賃貸マンションなど賃貸住宅を借りるときに保証会社と保証契約を結んだうえで、入居後に家賃の支払いを滞納した結果、保証会社が代わりに賃料を支払った場合にもブラックリストに登録されます。

「喪明け」の意味

「喪明け」の意味とは、信用情報機関のブラックリストへの登録が解除されることを意味します。例えば、ショッピングのときにクレジットカードを利用したが決済を61日以上延滞した場合には、延滞状態が解消してから1年後に「喪明け」となります。割賦購入の契約形式で携帯端末の購入をして、61日以上支払いを延滞した場合も、延滞状態が解消してから1年経過したのちにブラックリストから解除されて「喪明け」となります。

そして、消費者金融からキャッシングでお金を借りたり、銀行などの金融機関から住宅ローンや車のローン、カードローンなどの借金をして、返済を延滞した場合においても、延滞状態が解消してから1年が経過した時点でブラックリストから登録が解除されることになります。

なお、自己破産などの債務整理を実施した場合は「喪明け」まで年数がかかります。信用情報機関のうちJICCとCICにおいては、自己破産の申し立て、個人再生の申し立て、任意整理の申し入れをしてから5年を経過するとブラックリストから登録が解除されますが、全国銀行個人信用情報センターにおいては、自己破産の申し立てと、個人再生の申し立てをしてから10年経過しないとブラックリストからは登録が解除されません。

ただし、全国銀行個人信用情報センターでは任意整理そのものについては情報を取り扱っていませんが、任意整理について債権者と債務者が合意したときに、保証会社から代位弁済が実施された場合には、債務者の氏名が5年間ブラックリストに登録されます。

信用情報機関は複数存在しますが、クレジットカード会社は漏れなくブラックリスト情報に登録されているか否か照会することが可能ですので、債務整理のうち自己破産と個人再生については10年経過しないと「喪明け」とはならないと理解したほうが良いと思われます。

永久に「喪明け」しない可能性もある

「喪明け」となったからといって、すべてのクレジットカードの審査を通過できるわけではありません。

クレジットカード会社にとって、もっとも重要なことは申込者の返済能力や支払い能力ですので、とくにこの観点を重視して審査を行います。

このため、自己破産の申し立てをして免責された人物が、信用情報機関のブラックリストに入る前に保有していたクレジットカードを再び使用したいと思って申し込んでも、かなり高い確率で審査に落ちると思います。

「喪明け」をしていても、そのクレジットカード会社の社内においては永久に「喪明け」しない可能性が高いためです。一度信用を喪失すると、信用力を回復するのは大変です。

したがって「喪明け」の状態で、定職に就くなどして安定収入を得ているのであれば、最初はショッピング枠10万円程度で年会費無料のクレジットカードに申し込むのが無難だと思います。

例えば、流通系のセブンカードや、Yahoo! JAPANカードは年会費は無料ですし、審査の難易度は低いと思います。そして、数年間は年会費無料の一般カードを利用して、滞納なしという実績を積み重ねることによって、ショッピングの利用枠を拡大したり、キャッシングの利用枠の拡大を申請して、審査を通過することが可能となると思います。

なお、審査の難易度が低いクレジットカードとして有名なものは、ACマスターカードです。このカードは、大手消費者金融のアコムが発行していますが、低所得層の方でも審査を通過しているようです。

推測ですが、消費者金融会社として債権回収のノウハウを積み重ねているため、クレジットカードの審査を緩めて延滞事故などが発生しても、一定の債権回収を行うことができる自信があるのではないかと思われます。